私立桜陵学院

静閑(せいかん)とした山中にある、大正元年に設立された歴史ある学院。
かつては近くに鉱山があり、周囲には市街地が広がっていたが、鉱山の閉山に伴い町はさびれていった。
学院側は窮地を逆手に取り、広大な敷地を活用して各種運動施設を充実させ、設備の整った寮を建てて、落ちついた環境で勉学に集中できるような環境を整えた。その甲斐あって個性的な学者やスポーツ選手を続けて輩出、現在では伝統ある名門校として少子化の時代においても順調に学生を確保できている。
自由な校風だが、責任も学生にまかされる部分があるので、それほど好き放題できるわけではない。特に自治会や風紀委員の権限は強大。
豪商であった創立者遠矢惣士郎以来、理事長は代々遠矢家の当主がつとめている。